鬼走りの夜

陀々堂に。夜のとばりが降りると
(午後9時から始まるのでとっくに降りている)
カッテ(火天)が持つ松明の先導で
妙音寺に待機していた山伏・僧侶・鬼たちを迎える儀式。
煙もうもうであるところに 高い人垣で何も見えませんで
意地でカメラを掲げたものの 無理があったか(ははは)
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カッテ(ハンサムだった)登場 「火伏せの行」 
お松明を “水” の字を描くように振り回し 
高々と頭上に掲げ
これを三回繰り返す。
浪々とお念仏を唱える僧侶との 距離に注目。激近っ
鬼走りの夜_c0051781_050943.jpg鬼走りの夜_c0051781_0503337.jpg

鬼走りの直前に北風が吹いてきて
須弥壇の奥から声が
入れ替わり立ち替わり
揺れる樹木の先端を見やり
「つよいな」 「あぶない」 などなど
声に漂う緊張感・・・
風がおさまった頃を見計らい
鬼を送り出した瞬間はもう 感動~ 

「それ行け」 とか 「気ぃつけてや」 とか
(発した言葉は正確じゃないかもしれない)
儀式に臨む覚悟とか意気込みとか勢いとか
全体一致の結束感に胸が熱くなった。

と言葉で書いてもその場の雰囲気とか
どう感動したとか伝わらないと思うけど
鬼走りの夜_c0051781_0523751.jpg

鬼の面で 顔は概ね保護されているが
風向きによって 火の勢いによっては
装束を解いたら ヤケド という事もあったらしい
松明の重みは気にならない ひたすら熱い と
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燃えさかる火の中に僧侶が。
座位で宙に浮いたようにも見え
カワセ(水天)も水上にいるような
この世の者とは思えず。絶句・・・
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して戸口に鬼の三匹が揃い踏み
ダダン!!! ダダーーーン!!!
と 大きな見栄を切る。圧巻!!!
風の “待った” がかかっただけに
次次と鬼が表れるたび 感激;;;
鬼走りの夜_c0051781_0561554.jpg

昔は松明の燃え方で
その年の米の出来具合を占ったとか
父鬼が良く燃えたら 早稲(わせ)
母鬼なら 中稲(なかて)
子鬼なら 晩稲(おくて) と
一番良く燃えたものがその年の豊作になると。

お値段700万超~1000万といわれる太鼓鬼走りの夜_c0051781_0595081.jpg

提灯四つ写ってた。
鬼三匹とカッテのだ
お疲れさんvvv
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by elsur147 | 2013-01-24 22:31 | climatnara | Comments(0)

み雪ふる 越のしらやま 行き過ぎて いづれの日にか わが里を見む


by estrella
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