アビエイター

ディカプリオとスコッセッシ監督というだけでオッケーな映画でした。デビュー当時からリアルタイムで観てきた俳優はたくさんいるけど、その中でディカプリオは特別な存在なのです。スコッセッシ監督については、言うまでもなくデニーロとの名コンビですが、私はその時代にはさほど思い入れはなく、私の友達が彼らの大ファンだからという単純(不純?)な理由なんですけど。

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ディカプリオが演じたハワード・ヒューズが、「ギルバート・クレープ」のアニーに重なって見えたり、ケイトベッキンセールが演じるエヴァ・ガードナーの母性愛はジュリエット・リュイスを思い出したりと、思い込みたっぷり(笑)。ディカプリオは小鼻に特徴があると思うんです。そこだけ子供時代から成長してないみたいで、薄い小鼻が興奮すると赤くなってヒクヒク痙攣するんですよね。なんとも言えず可愛らしくて、いじらしくて涙が出ました(爆)

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ハワード・ヒューズの神経症的な部分は、他人にもそれと分かるほど症状が悪化した時代より、日常で垣間見える部分の描写が興味深かったです。ステーキに添えられる豆の数が決まっていたり、それをフリンに取られて混乱したり、チョコチップのクッキーは表面にチョコのないものと決まっていたり、他人の襟についたゴミに気を取られ、それを捨てたゴミ箱に気もそぞろだったり、私も少し似たような所があるから、そういうの分かるんですが(笑)、本人にとっては笑いごとじゃないですね(笑)、洗面所の取っ手を素手で触れないほどの潔癖性なのに華やかな世界を生きて行けたのも神経症の摩訶不思議な部分だと思います。それにしても、しんどかったろうな…。

軍用機資金の不正疑惑でFBIの強制捜査を受けたヒューズが、上院公聴会でブリュースター議員とマスコミ相手に、不利な立場から一市民として、ただのヒコーキ野郎として、熱弁をふるって周りの共感を集めるシーンが面白かったです。ごく自然に言葉が与えられたのかしら。ハーキュリーの処女飛行にも感動しました。
by elsur147 | 2005-04-10 21:40 | cinema | Comments(0)

み雪ふる 越のしらやま 行き過ぎて いづれの日にか わが里を見む


by estrella
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